我々の活動のきっかけになった平成のKOキング、元日本ライト級チャンピオン坂本博之さん。坂本さん自身も児童養護施設出身です。幼いころに生活苦から弟とともに知人宅に預けられ、そこで食事も与えられない、トイレも行かせてもらえないという虐待にあい、食べられるのは学校の給食だけ。給食の無い土日には近くの川で釣りをしている人から魚を分けてもらったり、自分でザリガニやドジョウを捕って食べ飢えを凌いでいました。いずれ弟が栄養失調で倒れそこでようやく児童養護施設に引き取られ施設で暮らすことになったのです。 そうした壮絶な経験を持つ坂本さんは引退後、全国の施設をまわり、ボクシングを通して子供たちと交流しています。全国の施設をまわるボクシング交流活動に共感した私たちは、坂本さんの「施設の子供たちの自立を助けたい」という想いを汲みスマイルリングという自立サポートチームをNPO法人として立ち上げました。


 坂本博之さんと出会うきっかけとなったスマイルリング名誉理事の川嵜竜希さん。

川嵜さんは刺青、覚せい剤、暴力団構成員・・・とボクサーになる前は波乱の人生を送っていました。背中に彫られた刺青を消すためにジムの仲間や家族、友人たちのカンパにより手術をおこないました。デビュー後は破竹の連続KOで日本スーパーウェルター級1位にのぼりつめ、3度日本タイトルに挑戦するが惜しくも手が届きませんでした。引退後に坂本博之さんと出会い活動や人柄に感銘を受け支援活動に同行するほか、少年院、学校、企業などで講演活動を続けている。